なつこの想いを言葉にするブログ

ADHD(診断済み)なつこが生きやすくするためにしてきたこと、感じていることなどを言葉にしていきます。

メモリーパレスってなんだ?

「メモリーパレス(Memory Palace)」は非常に古くからある記憶術で、日本語では「記憶の宮殿」や「場所法(ロキ法)」とも呼ばれます。

 

モリーパレスは、空間的な記憶を利用して情報を覚える方法です。自分がよく知っている場所(例えば自宅や学校、通勤ルートなど)を頭の中に思い浮かべ、その中に覚えたい情報を「置く」ことで記憶を助けます。

 

 

モリーパレスの使い方

【ステップ1】場所を選ぶ

  • よく知っている場所を選びます。例:

    • 自宅

    • 通学・通勤路

    • 学校の教室や図書館

    • ゲームのマップでもOK

【ステップ2】ルートを決める

  • 具体的な順路を頭の中で決めます(例:玄関 → リビング → 台所 → 自分の部屋)。

【ステップ3】覚えたい情報をイメージ化

  • 例えば、「水=魚が泳いでいるバケツ」、「火=燃えているろうそく」など、視覚的に印象的なイメージに変換します。

【ステップ4】ルート上に情報を配置

  • 各部屋・場所にそのイメージを「置く」ようにします。

  • できるだけ「動き」や「感情」を入れると記憶に残りやすくなります。

 

 

モリーパレスは、「記憶したい情報を、身近でイメージしやすい場所に結びつける」ことで、忘れにくくする技術です。

 

たとえば…
あなたの家の「玄関」に、牛乳がこぼれていたらちょっとびっくりしますよね?
普段見慣れている場所に「不自然な光景」があると、脳はそれを強く覚えようとします。

つまり

  • 玄関マットに牛乳がこぼれてる → 牛乳を買うことを思い出す

  • リビングのテーブルに巨大なリンゴ → リンゴを覚えてる

  • 廊下に鎌倉時代の将軍がいる → 1192年の鎌倉幕府を思い出す

こうやって、**「覚えたいこと」+「イメージ」+「場所」**を結びつけることで、思い出すときにそのルートを頭でたどるだけで情報がよみがえります。

 

 

◆ 現代におけるメモリーパレスの活用例

1. スピーチや発表の時

  • スライドを見ないで話すと「説得力」が格段にアップ。

  • 特にTEDのようなトークイベントでは、話を覚えて自然に伝えるスキルが重要。

2. 試験・資格勉強

  • 医師国家試験、司法試験、英検など「大量の知識を正確に覚える」必要がある試験で効果を発揮。

  • 単なる丸暗記ではなく、意味と場所で関連づけるので長期記憶になりやすい。

3. 営業トークや接客

  • 商品説明を即座に説明したり、お客様ごとの情報を忘れずに応対できる。

  • 「相手の名前+特徴+前回の会話」を記憶しておくなどの実用例も。

4. パフォーマンス(演劇、落語、朗読など)

  • セリフや順序を体で覚えることに加え、脳でも場所的に整理することでミスを減らせる。

5. 記憶競技・脳トレ

  • 世界記憶選手権などでは、この技術が必須。

  • 認知機能の維持や強化にも役立つとして、高齢者の脳トレとしても注目されています。


つまり、「見れば済むけど、見ないでできた方が圧倒的に強い」場面では、メモリーパレスがとても有効です。

 

 

モリーパレス、ぜひ使ってみてくださいね!